米海軍で屈指の潜水艦艦長による

読んで欲しい人

読んで得られること


コンサルになってからの著書「Leader's Language」も有名ですが…著者の原子力潜水艦館長時代の物語がまとめられた名作です。

体系的にまとめられたLeader's Languageも良いのですが、「最悪だった潜水艦内の組織を最高のチームに育てていく」というROOKIES的な実話は、失敗と苦悩の連続の中たどり着いた…リアリティにあふれていて…これはこれで、ぜひ読んで欲しい一冊になっています。

マルケ氏も「急遽…詳しくない艦種の船長となった」おかげでマイクロマネジメントしないで済んだ部分があったように思えます。リーダーは細部に詳しくない方が良いのかもしれません。

「ミスしないことを目標にすると何もしない組織になる」という話はとても共感します。システム部の上司が「安定稼働率99%を目指そう」と言った時に「そんな目標にしたら…新案件は全部断った方が得になるから嫌です!」と噛み付いた若かりし頃を思い出しました。

本書でも(PO研修でも流される)サイモンシネックのTEDトークを紹介して、ビジョンの大切さ…Whyの大切さを語っています。シネック好き多いなぁと感心。

いわゆる「自己組織化による成長」「委ねるリーダーシップ論」だけでなく多くの部分でScrumとの共通点が見えてきます。
過剰品質を避ける方法論はMVPや準備完了のバックログ、「これから◯◯をします!」の宣言はデイリースクラムに通じると感じました。

「米海軍」「原子力潜水艦」と聞くとあまりに異世界に感じますが…びっくりするぐらい、一般企業での「あるある」満載なので、必ず気づきのある一冊に仕上がっています。オススメです!

本書はオーディオブックで聞くのもオススメです。